バスケットボールにおける外傷・障害の発生事例3

第3回目は腰痛です。

バスケットボールにおける多くの腰痛がレントゲンなどで骨や関節に異常が見当たらない筋筋膜性腰痛です。

前屈した際に床に手がつかない(タイトハムストリングス)場合や、股関節が曲がらずに背中や腰が曲がってしまう場合は注意が必要です。

構えの姿勢(パワーポジション)で股関節が十分に曲がらず踵に重心がかかる場合や猫背で胸郭の動きが悪い場合は、腰や背中、ハムストリングス等に負担をかける事となります。

ファームの修正と併せて、体幹の強化と股関節の周囲やハムストリングスのストレッチも行いましょう。

*全体の障害発生件数18165件中、腰部379件、発生頻度91件/10万件。 そのうち、骨折及び不全骨折(ヒビ)26件、捻挫217件、肉離れ・打撲104件。

〔スポーツ障害統計データ集(スポーツ安全協会/日本体育協会)〕

(公益財団法人スポーツ安全協会 公益財団法人日本体育協会 スポーツ外傷・障害予防ガイドブック(2017)より引用)

スポーツにおける筋筋膜性腰痛は、ほとんどがoveruseによるものだと考えます。

ただのoveruseであればチーム全員が腰痛になります。

ですが、腰痛になるのはチームで数人、これは体の使い方が上手い下手が大きく関わります、若しくは障害が出ている筋力が他の選手に比べると弱い、関節や筋肉が硬くなっている。などが考えられます。

まずは歩き方や走り方をみてあげましょう。

前回話したニーイン・トゥーアウトになっていないか、内また・がに股になっていないか、猫背になっていないか等です。

猫背は胸郭の動きも悪くし、1回に吸える空気の量も減ります。 と、言うことは猫背じゃない選手と比べると持久力に影響を及ぼす可能性があります。

後は靴のサイズが合っているかも重要なポイントです。

特にミニバス期では足も大きくなる時期ですし、しっかりチェックしてください。 また靴のソールはゴムです、どうしても劣化しますし、ストップ&ダッシュを繰り返していればゴムは削れます。

見た目はきれいでも定期的に変える事をオススメします。

成長期に筋トレをすると背が伸びなくなるという都市伝説があります。 これはほぼ嘘と思ってください。

(もちろん関節に傷はつくくらいの高負荷トレーニング及び悪フォームでのトレーニングはダメです。)

バスケットボールやその他の部活の練習は筋トレに当たらないんでしょうか?

実際、練習によって筋肉は発達していきますが身長は止まりませんよね?

もし、筋トレによって成長が止まるのであれば、アスリートの身長は伸びません。

むしろ筋トレは積極的に行うべきだと私は思います。

小学生高学年及び中学生は自重。 高校生以上からはある程度の負荷を入れても体は壊れません。

身長は遺伝と睡眠、食事によって決まります。 寝る子は育つ。間違いないです。